「きくち体操」で、蘇ると思う

パクリタキセルで、地の底に落ちた私の体。
何とか這い上がろうと、ずっともがいている。

でも、このところの足首と足指を意識して動かしながらのウォーキングで、なんとなく「自分の足」が見えて来たような気がしている。

体力を取り戻したくて、毎日歩こうと心がけ始めたのは、今から1年半くらい前の去年の3月ころ。 そのときの私は、抗がん剤のパクリタキセルが...

そこで思い出した、最近話題の「きくち体操」。

テレビでもちょくちょく見かける菊池和子先生の美しさと言ったら、知らないうちにため息が出てしまう。

そんな、テレビで少しだけ紹介されていた、手指・足指の体操を、それこそ「みようみまね」でやってみたら、これが気持ちがいい。

そして、この手指の体操をした後は、自分の手が軽く動くようになっていることが、すごくうれしい。

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きくち体操をもっと深く知りたくて

ちょっとだけテレビで見てやってみた、きくち体操。
ほんの少しだけでも、こんなに気持ちがいいのなら、もっとちゃんと この体操のことが知りたくなった。

きくち体操のホームページ。きくち体操は創始者菊池和子の『動くことはなぜ心と体によいのか』という素朴な疑問から出発し、『どう動かすと体のどこにどういいのか』を50年以上にわたり繰り返し研究・実践し、その結果確立した『健康に直結する動き方』の集大成です。

で、ちゃんと何かを知りたいときは、その本を読む!
って思って書店に行って探したけど、なかなか置いていない。

本の中身を見て、どの本にするか決めたいのに、どの書店に行っても全て「在庫なし」。
あるいは「お取り寄せ」。

わざわざ お取り寄せ するくらいなら、もう諦めてAmazonで買いますよ。

というわけで、
沢山ある本の中から1冊、指の魔法という本をチョイス。
たくさんありすぎてすごく迷ったけど、とりあえず手指と足指の体操のことが知りたかったので、そのことに重点を置いていそうな本を選んだ。

体操の本を読みながら、人生を振り返ることになるなんて…

今までいい加減に過ごしていた私が、がんになってようやく思い知ったことは、

「自分」は、自分のしてきたことで、出来ていく。
ということ。

こんなこと当たり前なんだけど、今まで全然分かってなかった。
ほんとうに、いい加減に生きてたもんな、アタシ。

いや、もちろん、「がんになる人は誰しも、自業自得だ」なんてことを言ってるんじゃない。
断じて違う。
だけど、私はきっと自業自得。

妙に思い込んで、突っ走ってみたり
投げやりになってみたり

人の気持ちなんて、まるで考えられなくて
大事なものなんて、何ひとつなくて
それこそ、自分の人生さえ大事じゃなかった。

自分では思慮深いつもりでいるんだけど、
実際には、
自分がしていることの意味なんて、な~んにもわかってなくて、それなのに、ただただ突っ走ってばかりいた。

到底、まともじゃなかった。

この現実に自分が生きているってことが、どうにも理解できてなくて、
自分が、まるでココにいないで生きて来た。

酷いもんだ。

抗がん剤治療中の自分

パクリタキセルのせいで、自分の体の機能がギリギリまで奪われたとき、
「もう、こんな体いらない」って思った。

もう、このまま消えてしまいたい。
どうせ自分なんて、いてもいなくても どうでもいい。
誰にも気づかれずに、このままこの世から消えて、あるのかないのかも分からない「観念だけの世界」みたいな所へ行って、ずっと浮遊していたい。

そんな風に思った。

だけど、
頭で何を考えていても、本能は生きようとするらしく、
あるいは、
本当に消えてしまう勇気なんて、持ち合わせていなくって、

やっぱり毎日、他の生き物を殺生してまで、自分の口に物を運んで、いやしくも生き続けた。

それに、なんていうか、
この世から消えたいなら、抗がん剤なんて 即効やめていいじゃんってハナシなんだけど、

投薬をやめることを考えることもなく、
次の外来の日が来ると、のこのこと病院へと出かけていく。

そうしているうち、
重い体を慎重に動かしながら一人歩いているとき、ずっと以前から持っていた考えが、より鮮明に表れ出てくるようになっていた。

本当の現実はどこか別の場所にあって、本来自分はそこで満たされて生きているはずなのに、いつまでもこんなところにいる。

本当の現実には、どうやったら行けるのか。

自分はなんで、
こんなところで、こんな社会で、こんな目に合っているんだろ…
そんな、おかしな思考が膨れていって頭から離れなかった。

狂っていたか。

菊池先生の考えに触れて

菊池先生は、「置き去りにされて来た体に意識を向けて動かすことで、体は蘇る」って言っている。

そう。
自分の体に意識を向けるって、生きるうえですごく重要なことだって、今は思う。
ほんとうに、そう思う。

実際、私がここ最近やっている、足首と足指を意識して動かしながらのウォーキング。
この歩き方で、自分の足が見え始めて、そこからだんだんと自分の体の動きが見えて来たような気がするんだ。

これって私の体なんだな~、っていう感覚。
この体で、私は生きているんだな、って。

それに、これが大切だと思うのは、体の機能面のことだけじゃない。

以前は、どこに現実があるのか分からずに生きていたけど、
今は、この現実に自分が存在しているんだと認識し始めた気がする。

少なくとも、どこか別に現実がある、なんて考えは今はない。

もしかしたら、
自分の体というものを、きちんと自分のものとして捉えることができるようになってきたせいで、自分というものに現実感が出てきたんじゃないのかな、と。

そんな気がしてる。

今更こんな年にもなって、こんなこと言ってたら、
なんとも、アホウで子どもじみてるって、笑われちゃうのかもしれないな。
なんだか情けないけど、まぁ、いいか…。

こんなアホウなハナシだけど、
なんとなく、
菊池先生には、分かってもらえそうな気がするんだ。

きくち体操、私、コレやる!

テレビ番組で、ちょっとだけ見てたまに思い出したようにやっていた、きくち体操。

菊池先生はカッコいいし、
なんか、いいような気がするな~っていう程度でやっていたけど、先生の本を1冊読んで、いろんなコトが頭を巡って、
コレ、やろう! って、本気で思い始めた。

きくち体操の基本は、手指、足指。
そこから脚、腕、おなか等へと、体の中心に体操は進んで行くのだけど、どれもその根幹にあるのは、自分の体だということを意識して動かすということ。

今の私には、
この「自分の体を意識する」って言うことが、一番必要なんだと、肝に銘じて。

まるでわかっていなかった、私の脳みそ。
まるで動かなくなった、私の体。

どっちもゼロからのやり直し。

既に、齢50あまり。
間に合うか。


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